当塾より武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科の総合型選抜で合格した受験生が制作した作品です。
W660mm×D650mm×H450mm
美濃手漉き和紙 丸籐 白熱電球
美濃手漉き和紙 丸籐 白熱電球
雲の軽さ、和紙の柔らかさを再現するため、形を保つための骨組みは丸藤を使用した。水に浸すことで自由に曲げることができ、乾くとその形で固定されるという藤の特性を利用し、不規則に曲げてゆらぎのある円を作った。強度を高めるため、2本の藤を重ねた。和紙を水張りし、伸ばした状態で藤に貼った。貼る時はあまりピンと張りすぎないように注意し、和紙本来のしわや縮みを残すようにした。丸藤に沿って優しく紙をすりをかけ仕上げをし、細い糸で吊るした。
光源をLED電球と白熱電球で迷っていたが、実際に光らせてみると白い紙と白熱球のコントラストが美しかったため、熱を透すための穴を広げ、白熱球に変更した。360度どこから見ても美しい形にするため、一枚一枚の間隔や、組み合わせる順番、傾き具合など、吊るした状態で光らせながら何度も組み立て、心地よいと感じる光の漏れ具合を探した。風を受けて少し、光が揺れるようにするために、光源を吊るすコードと本体を吊るす糸を別の支点にした。ペンダントライトとしてやはり下は下方向へ照らす必要があるため、一番下の和紙のみ8より薄い6号の楮紙を使用した。
美濃和紙は、柔らかみのある繊維質な風合いをもちながら、強靭で耐久性があり、薄くてムラがない。古くから簾戸や表具用紙として使われており本能紙とも呼ばれている。紙を湿らせ、通常の板張りに施着的な扱を行う「極搾り」で和紙を張った時にはふわふわとした繊維が見える。職人の手によって漉かれた美濃和紙は、紙を張るほどにその白さが増すと言われている。後から知ってだか偶然にも、イサムノグチのAKARIは特に一定の要件を満たした伝統の製法の美濃和紙を使用していた。
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