合格者 参考作品集
当塾からの合格者の作品集(抜粋紹介)です。本ページの掲載作品の半分以上は、ほぼ初心者から受験対策を初め、最終的に質の高い作品制作ができるように成長した例です。指導効率の良い個別授業だからこ実現できる受験対策です。
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下記は、武蔵野美術大学 造形構想学部 映像学科に合格した受験生の書いた小論文作品です。
課題:
「曇り」というテーマで文章を書いてください。
「曇り」というテーマで文章を書いてください。
上を見ると真っ白な空がどこまでも広がっている。雲は重なりグレーになる。私が好きな天気だ。
雲の中には何が詰まっているのだろう。鳥が全てを知っている。
もくもくと薄暗い中には、美しい花が散りばめてあるのかな。外見は美しさなんてなく、どんよりとしている。内側は華やかであってほしい。暗い人ほど何かを秘めていたり、明るい人だったりする。雲もそのような感じかな。
雲は、私を優しく見守る。集中を着るようなギラギラとした光はない。どこかどんよりとした気分になるが、そちらの方が私に合っている気がする。
夏の朝、カーテンも開けずに学校の支度を10分で済ませ、家を出る。女子高生の朝ほど忙しい朝は無いだろう。10分の中で朝食をとって着替えも済ませ、顔や髪をいじる。なんて大変なのだ。今日の天気なんか気にしている暇など無い。10分という短い時間と闘い、外へ飛び出す。そして急いで駅へ向かうと、やっと今日の天気が何かわかる。夏なのに涼しい。珍しい曇だ。女子高生にとっては日光が弱くて都合が良い。夏の敵は、日差し。肌に浸透していく。ああ、シミが。しかし今日はそれを気にしなくて良い。雲が私たちを庇う。日光から守ってくれる。暑くて溶けていきそうな現代の夏は、曇が天国のように感じる。涼しい朝なんて、貴重だ。
雲は何を思うのだろう。もくもくとした自分と大きさ違いの同じ素材が、渋滞している曇り。朝の新宿方面の電車に乗っているような気分なのだろうか。ひたすらぎゅうぎゅうで、顔をどこに向けるのが正解なのかわからない。それとも、席替えで隣になれた嬉しさのようなものを感じるのだろうか。やっと近くになれた雲。少し壁を感じながら、ニコッと笑いかける。しかし、風が吹けば離れるし、晴れていればもはや遠い彼方。私たちは一瞬の出会いが永遠の仲を生んだりするが、雲たちは一瞬の出会いがそれで終わってしまう。
雲たちは、集合してこの世を見下ろす。会議でもしているのだろうか。私がここに来たのは何年も前のことだが、あの木はずっとあそこにある。あのビルはどこだ。建て替えられたか。やはりこの都会上空はハウスダストになりそうだ。
雲の中には何が詰まっているのだろう。鳥が全てを知っている。
もくもくと薄暗い中には、美しい花が散りばめてあるのかな。外見は美しさなんてなく、どんよりとしている。内側は華やかであってほしい。暗い人ほど何かを秘めていたり、明るい人だったりする。雲もそのような感じかな。
雲は、私を優しく見守る。集中を着るようなギラギラとした光はない。どこかどんよりとした気分になるが、そちらの方が私に合っている気がする。
夏の朝、カーテンも開けずに学校の支度を10分で済ませ、家を出る。女子高生の朝ほど忙しい朝は無いだろう。10分の中で朝食をとって着替えも済ませ、顔や髪をいじる。なんて大変なのだ。今日の天気なんか気にしている暇など無い。10分という短い時間と闘い、外へ飛び出す。そして急いで駅へ向かうと、やっと今日の天気が何かわかる。夏なのに涼しい。珍しい曇だ。女子高生にとっては日光が弱くて都合が良い。夏の敵は、日差し。肌に浸透していく。ああ、シミが。しかし今日はそれを気にしなくて良い。雲が私たちを庇う。日光から守ってくれる。暑くて溶けていきそうな現代の夏は、曇が天国のように感じる。涼しい朝なんて、貴重だ。
雲は何を思うのだろう。もくもくとした自分と大きさ違いの同じ素材が、渋滞している曇り。朝の新宿方面の電車に乗っているような気分なのだろうか。ひたすらぎゅうぎゅうで、顔をどこに向けるのが正解なのかわからない。それとも、席替えで隣になれた嬉しさのようなものを感じるのだろうか。やっと近くになれた雲。少し壁を感じながら、ニコッと笑いかける。しかし、風が吹けば離れるし、晴れていればもはや遠い彼方。私たちは一瞬の出会いが永遠の仲を生んだりするが、雲たちは一瞬の出会いがそれで終わってしまう。
雲たちは、集合してこの世を見下ろす。会議でもしているのだろうか。私がここに来たのは何年も前のことだが、あの木はずっとあそこにある。あのビルはどこだ。建て替えられたか。やはりこの都会上空はハウスダストになりそうだ。
日常的なテーマを題材としながらも、印象に残る素直な表現で文章を書くことができています。映像制作においても、自分自身の日常的な感覚を大切にするであろうことが想像でき、好感が持てます。
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