
武蔵野美術大学 油絵学科 編入試験 合格者作品。アートと印刷技術が交差し始めた19世紀〜20世紀初頭の感覚を、緻密な描写の中に落とし込んでいます。
ゆらぎ
297×470㎜
イラストボード コピック
この世に静止しているものはない。常に変化し続け、その変化は不規則である。ゆらぎは予想ができないように、予想したゴールに辿り着くために線を描くのではなく、線を描いた結果予想できない絵が完成された。
本作品を制作するにあたり、私は自分の絵の更なる成長を目指していた。これまでは自由奔放に、情熱の思うままに線を描き、色を付けていたが、デッサンや人物ドローイングの基礎練習をはじめ、目が鍛えられる度に表現に対する考え方の変化や、これまでの自分の表現の甘さを感じるようになった。情熱は何よりも大切だと思っている。
しかし自由な表現は、基礎があることで、より説得力を増すのだと気づいた。モノに対する固定観念を捨てて、目の前のモノを観る。おそらくこうだろうと決めつけて描いてはいけない。ミリ単位の歪みも画面全体に響くデッサンの繊細さを感じた。そこから発想を得て、身の回りのモノや人、街をよく観察すると完全なモノは存在せず、どこかいびつで不規則であった。この世のモノは常に動き、変化し続けている。海の波に揺られるように、自然のリズムに乗っているようでもある。これらの新たな発見や気づきを作品に昇華させようと思い、制作に臨んだ。
297×470㎜
イラストボード コピック
この世に静止しているものはない。常に変化し続け、その変化は不規則である。ゆらぎは予想ができないように、予想したゴールに辿り着くために線を描くのではなく、線を描いた結果予想できない絵が完成された。
本作品を制作するにあたり、私は自分の絵の更なる成長を目指していた。これまでは自由奔放に、情熱の思うままに線を描き、色を付けていたが、デッサンや人物ドローイングの基礎練習をはじめ、目が鍛えられる度に表現に対する考え方の変化や、これまでの自分の表現の甘さを感じるようになった。情熱は何よりも大切だと思っている。
しかし自由な表現は、基礎があることで、より説得力を増すのだと気づいた。モノに対する固定観念を捨てて、目の前のモノを観る。おそらくこうだろうと決めつけて描いてはいけない。ミリ単位の歪みも画面全体に響くデッサンの繊細さを感じた。そこから発想を得て、身の回りのモノや人、街をよく観察すると完全なモノは存在せず、どこかいびつで不規則であった。この世のモノは常に動き、変化し続けている。海の波に揺られるように、自然のリズムに乗っているようでもある。これらの新たな発見や気づきを作品に昇華させようと思い、制作に臨んだ。
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