合格者 参考作品集 メディア 小論文5

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合格者 参考作品集

当塾からの合格者の作品集(抜粋紹介)です。本ページの掲載作品の半分以上は、ほぼ初心者から受験対策を初め、最終的に質の高い作品制作ができるように成長した例です。指導効率の良い個別授業だからこ実現できる受験対策です。
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 私の研究内容は「人に寄り添うシステム構築」だ。高校時代バスケ部部長を経験した時、トラブルの解決手法をたった一人で模索せざるを得なかった。その時、人と人との関係に加え、人の話や気持ち、才能と能力をAIで理解することで適切な解が得られる可能性に思い立った。人間よりも正確に個性や心理を読む可能性がAIにある。人間同士は人との関係性や感情・感覚が障害となり結果が真でない可能性がある。一方コンピューターやインターネットには警戒も関係性も必要ない。自分の情報を譲り渡しているのだ。Googleの履歴やメモ帳やアプリの内容、SNSのフォローとフォロワーで人間性がある程度推測できる。現状ではテクノロジー側が商業目的で利用するが、レアメタルも価値を知れば活用できる。情報も同じ。情報は「資源」だ。資源を活用し、人の能力を拡張する。アートの文脈を研究し人に内在するクリエイティビティをAIで引き出す。本人や周囲も気づかない才能や能力、クリエイティビティの発掘と創造的思考能力を開発・発掘するシステム構築を目指すのだ。

 従来の創造的思考能力は人的システムの「教育」で発掘した。しかし高度情報社会の到来は知のあり方を変えた。今や知識は語るものではなく、仮想空間から随時引き出すものだ。知識伝達だけでは不十分だ。自由に情報を引き出し、各人が膨大な情報集積の結果で「個性」を構築することが原理的に可能だ。人材育成の根幹を変える。自分の個性を知り、より効果的で適切な情報で飛躍的に才能や能力を高める。個性・才能・能力と異なる情報にリーチし続け時間を浪費する損失は実に膨大だ。才能と能力を発掘し、開花させサポートする「人に寄り添えるシステム構築」が将来、重要性を増すはずなのだ。

 実現には履歴やデータから所有者の才能と適性を見抜く手法の確立が必要だ。アプリ開発の経験があるので、ディベロッパーでのデータ利用の経験は既にある。膨大な情報を集めるGoogleやSNS等のデータ利用も研究対象だ。そして知識の一方的な提示と一線を画す対話型鑑賞。人の反応や考え。個性とクリエイティビティの手がかり。人と人の関係性を前提とした対話型鑑賞は完全な客観性を保つのが難しい。ルールを破るのは意思ではなく感情や感覚なのだ。しかし現在、AIが人間の感情を読むことはできても、AI自体に感情や感覚がない。乱されない「客観性」は、科学の根幹をなす土台だ。

 人間を深いレベルで理解するAIと相談し人生を決めるのが当たり前の社会。人がAIに依存しすぎない方法論の確立も将来的に必要だ。人間と深く関わるテクノロジーで背後の思想や倫理を学べるのがアカデミックに研究する価値だ。問題を作れる人を教育する美大が築き上げた創造的思考力や思想・倫理を根幹とすることが将来を切り開く。この研究はカウンセリングをAIに置き換える動きやフレームワーク・思考法アプローチとは異なる。あくまでも人間一人ををクリエイターと考え、人に寄り添うAIの研究だ。膨大な情報を処理する価値。変化が目まぐるしい時代に新たな手法で絡み合う問題を解決する価値。AIに相談し意見をもらうのが当たり前になれば問題解決の糸口が見つかるはずなのである。
武蔵野美術大学 クリエイティブイノベーション学科 総合選抜(推薦入試)の合格者の書いた文章です。深い視野で現代性を捉え、それをテクノロジーとビジネス的感覚で解決する方法が説得力を持って書かれています。
この文章は、クリエイティブイノベーション学科が初めて開設された年に受験し合格した受験生が書いたものです。最新・豊富な情報収集を日常的に行う当塾のサポートがあれば、受験対策を始めた時点では不明確な方向性も最終的に明確になります。
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