推薦・AO入試 参考作品
美大の推薦入試・AO入試へ合格した当塾在籍生が制作した作品集(一部抜粋)です。アート性の高い自主制作作品プロデュースと出願・面接を重視する受験対策で、推薦・AO入試で高い合格実績。下記項目別のリンク先でまとめて閲覧できます。
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武蔵野美術大学 造形構想学部 映像学科 総合選抜(推薦入試)合格者作品。撮影・動画編集・作曲の全てを制作者自身で行なった意欲作です。
【制作のきっかけ】
真夜中の公園を見た時、普段は子供達によって激しく使われている遊具が、物音一つ立てずに静止している状態が不思議に思えて写真を撮影した。そこから「子供たちに扱われるのが遊具にとっての仕事ならば、遊具自身は仕事を終えている真夜中で何か遊ぶとすると何をするだろうか」と考え、遊具、例えばブランコならばブランコを手で動かし、ブランコ自身が一人でに激しく揺れて遊んでいるかのような様子を動画に収めるようになった。そしてそのような映像を撮影していくうちに、音声に記録されている軋む音や擦れる音、金属的な音など、遊具から発せられる様々な音に興味をもちはじめた。そこから「遊具から出る音とその音が発生する瞬間を切り取った作品を作りたい」と思ったことがきっかけで、公園内の遊具の音を一つの楽器の音とし、遊具が音楽を奏でる映像を制作した。
【編集】
当初は遊具の音だけでなく、遊具自体の形も楽器に見立ててドラムの形になるように映像を配置したり、背景だけを切り抜き公園内の看板を合成したりした。しかしどの遊具がどの音を鳴らしているかを明確にするには、映像を均等に配置するのが一番だと考え現在の形になった。
またシンバルの音やドドンという低音など時々鳴る印象的な音は、画面いっぱいに映像を出し、音が消えるに連れて映像も徐々に消えていくようにして映像全体にメリハリを持たせた。
【構成】
映像冒頭の公園内と遊具を写したシーンは、この園内で何かが起こる(何の変哲も無い遊具がこれから一つの曲を奏で始める)予兆を表している。そして青色の滑り台を叩いたことをきっかけとして次々と遊具の音が重なり合っていき、一つの曲を奏ではじめる。
映像終盤のカラスを写したシーンは、遊具での演奏をその場で聴いていたカラスが曲を真似することで、遊具=無機物がカラス=有機物に影響を与えることができてしまったことをコミカルに表している。
【撮影】
「遊具から出る音」をコンセプトとしているので、音ひとつひとつが発生しているポイントを写した方が良いと考え、手(あるいは石)と遊具が接触する部分を接写で撮影した。アングルはその遊具が一番かっこよく見える位置をカメラを動かしモニターを見ながら決めた。
また冒頭のシーンは、「遊具で何かが起き始める」のではなく「公園内で何かが起き始める」ことを表したかったので、遊具が設置されている付近全体を写しつつも、さりげなくこれから音を奏でる遊具が写るようなアングルで撮影をした。
【録音】
一つの遊具から複数の音を録音した。例えば金属であれば手で叩いて柔らかい金属音、石で叩いて尖った金属音、音叉のように鉄棒を叩きそこにマイクを近づけボーンという音を録音し、音のバリエーションを増やした。
また、収録現場の環境音(カラスの鳴き声など)も何かの素材として使えるかもしれないと考え、一緒に録音した。
【曲】
最初は録音した音声をMIDIソフトに読み込み、その音でできる範囲で曲を作った。足りない音声や欲しい音声はMIDIソフトの内臓音源を仮に打ち込んでおき、遊具から欲しい音声に近いものを探し録音した後、再度その音声を打ち込んだ。
また、遊具から出る音がコンセプトとはいえ収録した音声そのままで曲を作るのは流石に無理があったため、必要最低限のノイズ除去やピッチ補正等を行い、なるべく生音の状態を保った。
【制作を終えて】
遊具の背景を合成していたところから思い切って均等に並べる形式に変更したことで、一気に映像全体にまとまりが出た。ひとつの映像に対してそれぞれ全くちがう編集をしてみることも重要だと感じた。
また撮影現場でカメラを動かしていた時、当初考えていたアイデアよりいいアイデアが浮かぶことが多々あった。撮影の計画を練るのは重要だが、細かな部分は実際に現場に足を運び、その目で実物を見てから考えることが大切だと感じた。
真夜中の公園を見た時、普段は子供達によって激しく使われている遊具が、物音一つ立てずに静止している状態が不思議に思えて写真を撮影した。そこから「子供たちに扱われるのが遊具にとっての仕事ならば、遊具自身は仕事を終えている真夜中で何か遊ぶとすると何をするだろうか」と考え、遊具、例えばブランコならばブランコを手で動かし、ブランコ自身が一人でに激しく揺れて遊んでいるかのような様子を動画に収めるようになった。そしてそのような映像を撮影していくうちに、音声に記録されている軋む音や擦れる音、金属的な音など、遊具から発せられる様々な音に興味をもちはじめた。そこから「遊具から出る音とその音が発生する瞬間を切り取った作品を作りたい」と思ったことがきっかけで、公園内の遊具の音を一つの楽器の音とし、遊具が音楽を奏でる映像を制作した。
【編集】
当初は遊具の音だけでなく、遊具自体の形も楽器に見立ててドラムの形になるように映像を配置したり、背景だけを切り抜き公園内の看板を合成したりした。しかしどの遊具がどの音を鳴らしているかを明確にするには、映像を均等に配置するのが一番だと考え現在の形になった。
またシンバルの音やドドンという低音など時々鳴る印象的な音は、画面いっぱいに映像を出し、音が消えるに連れて映像も徐々に消えていくようにして映像全体にメリハリを持たせた。
【構成】
映像冒頭の公園内と遊具を写したシーンは、この園内で何かが起こる(何の変哲も無い遊具がこれから一つの曲を奏で始める)予兆を表している。そして青色の滑り台を叩いたことをきっかけとして次々と遊具の音が重なり合っていき、一つの曲を奏ではじめる。
映像終盤のカラスを写したシーンは、遊具での演奏をその場で聴いていたカラスが曲を真似することで、遊具=無機物がカラス=有機物に影響を与えることができてしまったことをコミカルに表している。
【撮影】
「遊具から出る音」をコンセプトとしているので、音ひとつひとつが発生しているポイントを写した方が良いと考え、手(あるいは石)と遊具が接触する部分を接写で撮影した。アングルはその遊具が一番かっこよく見える位置をカメラを動かしモニターを見ながら決めた。
また冒頭のシーンは、「遊具で何かが起き始める」のではなく「公園内で何かが起き始める」ことを表したかったので、遊具が設置されている付近全体を写しつつも、さりげなくこれから音を奏でる遊具が写るようなアングルで撮影をした。
【録音】
一つの遊具から複数の音を録音した。例えば金属であれば手で叩いて柔らかい金属音、石で叩いて尖った金属音、音叉のように鉄棒を叩きそこにマイクを近づけボーンという音を録音し、音のバリエーションを増やした。
また、収録現場の環境音(カラスの鳴き声など)も何かの素材として使えるかもしれないと考え、一緒に録音した。
【曲】
最初は録音した音声をMIDIソフトに読み込み、その音でできる範囲で曲を作った。足りない音声や欲しい音声はMIDIソフトの内臓音源を仮に打ち込んでおき、遊具から欲しい音声に近いものを探し録音した後、再度その音声を打ち込んだ。
また、遊具から出る音がコンセプトとはいえ収録した音声そのままで曲を作るのは流石に無理があったため、必要最低限のノイズ除去やピッチ補正等を行い、なるべく生音の状態を保った。
【制作を終えて】
遊具の背景を合成していたところから思い切って均等に並べる形式に変更したことで、一気に映像全体にまとまりが出た。ひとつの映像に対してそれぞれ全くちがう編集をしてみることも重要だと感じた。
また撮影現場でカメラを動かしていた時、当初考えていたアイデアよりいいアイデアが浮かぶことが多々あった。撮影の計画を練るのは重要だが、細かな部分は実際に現場に足を運び、その目で実物を見てから考えることが大切だと感じた。
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