当塾より武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科の総合型選抜で合格した受験生が制作した作品です。
W90cm×D30cm×H28cm 座H15cm
パイン材、ステンレス製パイプ、アロンアルファ耐衝撃
パイン材、ステンレス製パイプ、アロンアルファ耐衝撃
ベンチのバランス感を考慮し、しっかり自立するようベンチのサイズを大きくして設計を考え取り組んだ作品です。
丸木棒同士が中心で接合できるように中心軸に固定する鉄棒を内蔵させ、木々をバランスの取りやすいX形にして補強鉄棒の内蔵しやすい大きさ、ミニチュアサイズの制作から模型にサイズアップして挑戦。また、木々にパラメトリックデザインを活用しベンチに動きをつけるため端から、Xの幅を縮めていき、作品は完成しました。
鉄の補強棒を通す作業が思っていたより簡単ではありません。四角柱なら穴を空けやすいが、丸木棒なので真中を目掛けてあけるのが困難です。制作にはユニバーサルサクションバイスを使用し、受験生でありながらも本格的な木工制作の技術を先行して身につけながらの作品制作となりました。
まるで木々のグラデーションで流れているように見え、木の可能性を感じさせる作品なりました。設計力の大切さと、ビジュアル造形としての魅力に加え、実用的な耐久性や補強の方法論、空間性を掴むことの重要性を受験生本人が学習することができた、素晴らしい制作体験となりました。
この作品を制作した当塾在籍生は、他に下記の作品も制作しています。