当塾より武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科の総合型選抜で合格した受験生が制作した作品です。
W55cm×D55cm×H43cm
赤松、シナランバーコア
赤松、シナランバーコア
家具デザインでは、顧客が組み立てるプロセスは非常に大切です。組み立てる作業は家具の仕組みを把握することができ、デザイナーの意思を最も顧客と繋いでくれる時間でもあります。
制作者は京都出身であることから、幼い頃から神社仏閣に訪問する機会が多くあり、木材で建てている木造建築に興味を持っていました。どのようにして神社仏閣を建てられているのかを調べていた所、「組木」という建築技法を扱っていたことが判明。組木は釘や接着剤等を使わずに建物を建てる技法です。
プロダクトデザインに伝統文化である組木の技法を家具に活用すれば、顧客に家具が渡った時にドライバー作業や力作業をせず、また年齢や性別、体形を構わず組み立てることができる。そんな考えから、この作品は生まれました。
神社仏閣等の建造物のスケール感や実際の組み立てやすさを再現する意図から、実用的なテーブルのサイズで制作。組木の技法は、「相欠き」を起用し、組木でよく使用される直方体の角材でテーブルを制作。完成度の高い自主制作作品が完成しました。
この作品を制作した当塾在籍生は、他に下記の作品も制作しています。