
武蔵野美術大学 油絵学科油画専攻/多摩美術大学 絵画学科油画専攻 編入学試験 の合格者作品。美大編入試験では珍しい医療系出身の経歴で培った感性を生かし切った傑作です。
Quod Fluit
クオード フルーツ - 流れるもの -
絵具、プチプチシート、サランラップ、糸、画鋲、プラスチック用ボンド、テープ
縦240cm×横175cm×奥行き150cm
おにぎりを食べた後にでたサランラップのゴミ。折り畳んで捨てようとした。それは、紛れもなくただのゴミである。しかし、私はゴミには見えなかった。いくつものシワが折り重なっている。自然にできたそのシワとシワの溝が身体の中に広がっていく血管と重なったのだ。私は、興味本位で、サランラップにすかさず絵の具を流し込んだ。その瞬間、絵の具はみるみるうちに四方八方へと広がり、それは、まるで体の中を駆け巡る血液に見えたのだ。私はその感覚に囚われ、何回も繰り返した。繰り返しているうちに、サランラップだとは思えないものとなった。体の中に蔓延る血管とともに臓器へと変貌を遂げたのである。
臓器の形は不思議な形をしている。それは、人間が普段目にしてない分、未知の領域のようにも感じる。一番近くにあるものなのに。エネルギーを送る血管は、臓器の隅々まで自由気ままに埋め尽くしている。その自由に流れる血液の流れを感じながら作成した。サランラップの薄く透明な質感。皮膚によく似ている。サランラップの質感を利用して、脳、腸、心臓、肝臓、皮膚、腎臓などの臓器を表現した。それぞれのミクロな世界や、肉眼的な質感を尊重し、探求することで様々な形に表現した作品である。
クオード フルーツ - 流れるもの -
絵具、プチプチシート、サランラップ、糸、画鋲、プラスチック用ボンド、テープ
縦240cm×横175cm×奥行き150cm
おにぎりを食べた後にでたサランラップのゴミ。折り畳んで捨てようとした。それは、紛れもなくただのゴミである。しかし、私はゴミには見えなかった。いくつものシワが折り重なっている。自然にできたそのシワとシワの溝が身体の中に広がっていく血管と重なったのだ。私は、興味本位で、サランラップにすかさず絵の具を流し込んだ。その瞬間、絵の具はみるみるうちに四方八方へと広がり、それは、まるで体の中を駆け巡る血液に見えたのだ。私はその感覚に囚われ、何回も繰り返した。繰り返しているうちに、サランラップだとは思えないものとなった。体の中に蔓延る血管とともに臓器へと変貌を遂げたのである。
臓器の形は不思議な形をしている。それは、人間が普段目にしてない分、未知の領域のようにも感じる。一番近くにあるものなのに。エネルギーを送る血管は、臓器の隅々まで自由気ままに埋め尽くしている。その自由に流れる血液の流れを感じながら作成した。サランラップの薄く透明な質感。皮膚によく似ている。サランラップの質感を利用して、脳、腸、心臓、肝臓、皮膚、腎臓などの臓器を表現した。それぞれのミクロな世界や、肉眼的な質感を尊重し、探求することで様々な形に表現した作品である。
この作品を制作した当塾在籍生は、他に下記の作品も制作しています。