
小論文 放送・文芸系(テーマ3)
課題:「道」をテーマに文章を書きなさい。
私の家の近くには商店街がある。その商店街で私は休日にお昼を食べたり、駅に向かうための交通道路として私の生活にとても密着している。
私がその商店街を通る時間はいつも朝から夕方までくらいだ。昼の時間にはご飯を食べに来る人がとても多く夕方には夕食の材料や生活用人を袋いっぱいに持って歩く人をたくさん見ることができる。休日ともなれば私の住んでいる街以外のところから多くの人が訪れる食べ歩きスポットになる。お店の人たちも威勢が良く、歩いている人たちもみんな笑顔でいるような楽しい雰囲気の商店街だ。
しかし、そんな楽しくて明るいイメージのある商店街も夜になると全く違う雰囲気をかもし出す。私は少し遠くに遊びに行った時に帰りが遅くなったことがある。飲み屋があまりない商店街はシャッターが閉められたとても暗い道になった。暗い道を照らす光は等間隔に置かれた街灯と寂しく置かれた自動販売機のうっすらとした明かりだけだった。この不気味にも思える雰囲気に私は少しワクワクしていた。まるで街に人がいなくなり、自分だけが取り残された可能ように感じ、そして街を独占したかのように思えたのだ。
時間の経過はいつも見ているものの特徴や雰囲気を全て変え、自分の気持ちさえも変える。時間の経過によって変えられた商店街は全くことなる二面性を見せた。私はそんな二面性を持つこの商店街がより好きになった。
私がその商店街を通る時間はいつも朝から夕方までくらいだ。昼の時間にはご飯を食べに来る人がとても多く夕方には夕食の材料や生活用人を袋いっぱいに持って歩く人をたくさん見ることができる。休日ともなれば私の住んでいる街以外のところから多くの人が訪れる食べ歩きスポットになる。お店の人たちも威勢が良く、歩いている人たちもみんな笑顔でいるような楽しい雰囲気の商店街だ。
しかし、そんな楽しくて明るいイメージのある商店街も夜になると全く違う雰囲気をかもし出す。私は少し遠くに遊びに行った時に帰りが遅くなったことがある。飲み屋があまりない商店街はシャッターが閉められたとても暗い道になった。暗い道を照らす光は等間隔に置かれた街灯と寂しく置かれた自動販売機のうっすらとした明かりだけだった。この不気味にも思える雰囲気に私は少しワクワクしていた。まるで街に人がいなくなり、自分だけが取り残された可能ように感じ、そして街を独占したかのように思えたのだ。
時間の経過はいつも見ているものの特徴や雰囲気を全て変え、自分の気持ちさえも変える。時間の経過によって変えられた商店街は全くことなる二面性を見せた。私はそんな二面性を持つこの商店街がより好きになった。
これは、日本大学芸術学部 放送学科一般入試(第1期)で合格した受験生の作品です。日芸放送学科やその他映像系学科ではストーリー/エッセイ形式の文章が好まれますが、非常に素直で受験生の個性の見えてくる文章としてまとまっています。
自分の住んでいる街(商店街)をしっかりと観察し、いろいろなことを考えながら普段の日常生活を送っていることが、この文章から見て取れます。映像系学科や放送学科で求められているのは、まさにその「日常の観察力」です。
そして、その観察力から自分が「感じ取ったこと」を「表現」する。その優れた表現力と感性(センス)を文章で表現できることが、美大の小論文ではとても大切になってくるのです。なお、このようなエッセイ風の文章は、多摩美の小論文でも高い評価となります。
この文章が書けるようになるまでに、90分の授業時間を全て小論文の受験対策として使い、4回の授業を実施しました。
4回の授業というのは、連続した授業時間としては6時間にあたります(1回90分×4回)。6時間というのは、他予備校では「浪人生の授業1日分(1日6時間)」にあたります。
「浪人生の授業1日分」の授業時間だけで、ここまで劇的に文章のクオリティがアップするのは、90分の指導時間全てを講評の時間として費やす個別指導ならばこそです。制作時間は授業時間に含まないので、非常に効率良く文章力・観察力がアップしていきます。
ここでは短期間に上昇した例を取り上げていますが、受験生の方の努力と才能次第で、実力の上昇率は変わってきます。
本来実技力や文章力・言語力というものは、長期間にわたって対策をすることで確実性が増していくものです。できるだけ長期間にわたった指導を受け、実力アップと合格の可能性アップをより確実なものにしましょう。