参考作品集 アート系 IM#002

美大入試 受験対策 武蔵野美術大学 多摩美術大学 東京造形大学 東京工芸大学 東京藝術大学 先端芸術表現科 映像学科 映画学科 写真学科 メディア表現領域 メディアアート学科 造形構想学部 メディア表現 メディア芸術学科
多摩美術大学 情報デザイン学科メディア芸術専攻 総合型選抜 合格者作品。画像では静止した状態のように見えますが、システマチックで深く練られた動的な作品です。空気が抜け、萎んでいく過程と、蛍光塗料で蓄光・発光しどんどん光が弱くなっていくサイクルを作品の中に取り込んでいます。
nox scire

サイズ可変

風船、グルーガン、トップコート、蛍光塗料、透明チューブ、テグス

暗がりの水族館に、プカプカ浮いて光を放っているクラゲ。

他の水槽の魚は、指でコンコンと弾いたら逃げていくし、餌が来たらそれに群がる。

人だって、似たように動くからその生態は理解できる。

しかし、クラゲは不思議だ。なぜ、傘を開いたり閉じたりして浮いているのか。

なぜ、夜になると光るのか。自分とはかけ離れた存在が、気になってしょうがない。

実際のところ、クラゲがなぜ光るのかは、まだ明らかになっていないらしい。

もしかしたら、人間と同じで「夜」という存在を知っているから、光るんじゃないか。

私たちは、周りが暗くなると作業がしやすいように、明かりを灯す。

クラゲは夜行性なので、夜に行動する。暗い海の中で動くために、自分自身を発光させる。

そんなふうに考えていると、急に親近感が湧いてくる。何も考えていなさそうだが、本当はちゃんと考えて生きているのかもしれない。 時間を認知しているように見えるのも、生き物らしさに繋がるのだ。

この夜を知っているこの生き物は、私の部屋に自生していて、夜に蛍光を放ち、活動し始める。

私が寝ている時は、何をしているんだろう。

こっそり収めたタイムラプスの映像には、煌々と光を放ちながら、たまに中の空気を失った勢いでくるくると周り、朝方にかけて、ゆっくりゆっくり萎み、光を失う姿が映っていた。
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