合格者 参考作品集
当塾からの合格者の作品集(抜粋紹介)です。本ページの掲載作品の半分以上は、ほぼ初心者から受験対策を初め、最終的に質の高い作品制作ができるように成長した例です。指導効率の良い個別授業だからこ実現できる受験対策です。
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美大のデザイン系学科へ合格した受験生のデザイン系小論文作品です。
テーマ:「アートとデザインの関連性」について論じてください。
アートとデザインの垣根は確かに存在しているが、それはアートやデザインの価値のあり方が正誤で語られる事柄でない限り正確に言い分ける事はできない。アートの価値は商業的な売り上げ額で決定されるべ きではない。
しかし、デザインはどうだろうか。なにか具体的な解決をはかる為に考えられたものであっ たり、販売される前提でつくられるものだ。つまり、デザインされたものはかならず商品に成りうる。そして、かならずそれらを創造した人間以外でも再現できるものでなくてはならない。
ポップアート作家のアンディ・ウォーホルは完全にアートをデザインに仕立てあげることに最初に成功 した人物だと考えている。彼の作品《二つのマリリン》-1962 年のように、彼の作品に用いられるモチー フは人々に知られている公約数をより幅広いものにしていると言える。
マリリンやキャンベル・スープの 缶などのポップなモチーフは鑑賞物としての独創性のかけらもない。他の人でもシルクスクリーンの版を刷ることによって量産が可能であるので、アートは単に個人の表現技術の問題だけではないことが明らか である。
そして、アート作品はパターンや絵柄として T シャツやトートバックなどの服飾品に落としこ まれ、販売されることが増えた。アートが服飾品に落としこまれる過程はまさにデザインと言うことがで きると考えている。これを購入する人は単に自身の服飾に落としこまれたアートを鑑賞物として購入する のかというと、そうではないだろう。
私は「アート作品を身に纏う自分」を購入するのだと考える。服飾には基本的に自意識が現れるものである。アートは日用品に落としこまれた時点で、「アート作品を身に纏う自分」という自意識をもつ人々へ向けて作られているからである。つまりは何かへの共通意識で、選民 意識に通じる価値観を感じ得ない。
アートの表現されるものは必ず自分で探し出して見たことや聞いたことであるべきで、それが表現者というフィルター人を通して生み出される事で、人を魅了する要素になりうる。アート作品はそれらの発露の装置で、それによって生まれた作品は社会的なものでも、個人に依ったものでも、規格化された一様の価 値観に違和感を感じている人の希望にもなり得るのではないだろうか。
それは必ずしも楽園的な、定型化 された幸福の形でないものも提案できるパワーを持っているのではと感じる。デザインとアートの関連性とは、アートが人の目に触れられるまでに通過する美術館やアート作品がプリントされた服飾物はデザイ ンという考え方が内包するもののひとつに過ぎないのかもしれない。そのなかで新しい価値観を提供した り、作品の知名度を上げることが出来るのならデザインの意図する目的は果たされる。
これは、武蔵野美術大学・多摩美術大学の両大学に編入学試験で合格した受験生が制作した、デザイン系論述(小論文)の参考作品です。
「アート」と「デザイン」は異なるものですが、それを比較することでよりデザインのことが理解できるようになります。当塾では、授業の中で自然とその比較が行われるように授業を進めていくので、デザインがより深く理解できるようになり、やる気も出てきます。
受験対策に十分な時間を取れば、初心者でもデザインをアートの視点でちゃんと論じることができるようになります。思い立ったらすぐ受験対策を始めてください。合格の可能性が飛躍的に高まります。
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