多摩美術大学 絵画学科油画専攻 編入試験 合格者作品。弓道の概念をサンドアートに投射し、さらにそれを映像プロジェクションにより重ね合わせた優れたコンセプトの現代アートです。
[善の距離] 2022・砂、プロジェクター 、刷子、布、紙、カメラ
サイズ可変 / 映像 (6’49”)
[distance of zen]
sand、projector、brush、fabric、paper、camera
弓道の核心理念は『真+善=美』である。「真」は正しい射法で、「善」は、常に平常心でいられる心を作ることだ。「美」は、「真」と「善」が一体となった時に現われる物だ。
私にとって平常心を保つのは、とても難しいことだ。平常心とは、環境や機嫌に左右されないことだと思う。凍らせても燃やされても、状態があまり変わらない、まるで石のようだ。弓道の世界では、礼節と相手を慈しむ事を重視する。どんな人にも平常心で接するのは難しい。鍛える必要がある。つまり、「善」に達する方法は、自分の「石」を磨いて、「砂」にする事だ。石は硬くて大きいが、砂は小さくて、より相容性が高いと思う。質量は変わらないが、状態が変わる。
内面を改善するため、反省をしなければならない。自分と「善」の距離を測り「、美」に近づくための洗練する作業。円は、始まりと終わりの集合、まさに夜と朝の繰返し、万物の循環である。絵画を勉強し始めた際に、円を上手く描けるように、何回も練習した。日々の記録から成長の過程を見ることができる。そのため、私は30日間、毎日同じ砂の量を用いて、直感的に円を描くことで平常心を測ることにした。円を描く時、当時の心理や心の整理状態によって、歪んだり、分配が不均になることもある。
30日間毎日描いた円を最終的に一つの映像として見ることのできる形にした。プロジェクターで投影した30日分と床に描いた31日目の円。一ヶ月の終わりであり、ここから新しい一ヶ月がまた始まる。少しは私の心は「善」に近づけただろうか。
サイズ可変 / 映像 (6’49”)
[distance of zen]
sand、projector、brush、fabric、paper、camera
弓道の核心理念は『真+善=美』である。「真」は正しい射法で、「善」は、常に平常心でいられる心を作ることだ。「美」は、「真」と「善」が一体となった時に現われる物だ。
私にとって平常心を保つのは、とても難しいことだ。平常心とは、環境や機嫌に左右されないことだと思う。凍らせても燃やされても、状態があまり変わらない、まるで石のようだ。弓道の世界では、礼節と相手を慈しむ事を重視する。どんな人にも平常心で接するのは難しい。鍛える必要がある。つまり、「善」に達する方法は、自分の「石」を磨いて、「砂」にする事だ。石は硬くて大きいが、砂は小さくて、より相容性が高いと思う。質量は変わらないが、状態が変わる。
内面を改善するため、反省をしなければならない。自分と「善」の距離を測り「、美」に近づくための洗練する作業。円は、始まりと終わりの集合、まさに夜と朝の繰返し、万物の循環である。絵画を勉強し始めた際に、円を上手く描けるように、何回も練習した。日々の記録から成長の過程を見ることができる。そのため、私は30日間、毎日同じ砂の量を用いて、直感的に円を描くことで平常心を測ることにした。円を描く時、当時の心理や心の整理状態によって、歪んだり、分配が不均になることもある。
30日間毎日描いた円を最終的に一つの映像として見ることのできる形にした。プロジェクターで投影した30日分と床に描いた31日目の円。一ヶ月の終わりであり、ここから新しい一ヶ月がまた始まる。少しは私の心は「善」に近づけただろうか。
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