どんどん増える大学入学者
今度は「大学入学者数」どのように推移しているのか、文部科学省の統計データを元に確認します。
1960年:10%
1960年の大学入学者数は「16万人」。18歳人口が200万人なので、大学進学率はたった「8%」。エリートだけが大学進学していました。この後、大学進学率は10年かけて急上昇します。
1970年:20%
1970年の大学入学者数は「33万人」。18歳人口は1960年とさほど変わらない195万人で、大学進学率は20%。10年前より入学しやすくなっています。この後、大学進学率は10年かけてさらに上昇します。
1980年:25%
1980年の大学入学者数は「41万人」。18歳人口は以前より減少し160万人程。大学進学率は約25%。さらに入学しやすくなり、「4人に1人」が大学に入学できています。この後大学進学率は30年以上かけてゆるやかに上昇します。
2015年:50%
2015年(統計が判明している最新年)。大学入学者は「62万人」。18歳人口はかなり減少し120万人程。大学進学率は約50%。過去のどの時点でも入学しやすくなり、18歳人口の約半分50%が大学に入学できています。
この60年間で起こったこと
大学に入学しやすくなった理由は「大学数が増えた」「大学学部数が増えた」です。この傾向は美大も同じで、「美大受験は2浪・3浪当たり前」という1980年代に作られたイメージは、この30年ほどで完全に崩れました。