
18歳人口統計に見る美大受験
美大受験を理解するために、1960年から2015年までの18歳人口(=大学受験者の基礎数)の統計グラフを見てみます(文部科学省のデータ)。
1960年代:約250万人
1966年が18歳人口の最大のピークで「250万人」。第一次ベビーブーム(1947-49年)の「団塊の世代」です。高校卒業者の数が急激に増え、大学入学者の数が急激に上昇するきっかけとなりました。
1990年代:約200万人
1992年の18歳人口は「205万人」。第二次ベビーブーム(1971-74年)の「団塊ジュニア世代(=就職氷河期世代)」です。高卒者の数が最大のピークを迎え、大学入学者の数も上昇しました。
2010年代:約120万人
2016-2020年の18歳人口は「120万人」。60年代の50%程度、90年代の60%程度です。これが「少子化」の現状で、2030年ごろ(15年後)には「100万人程度」になると見込まれています。
子供の数は50年前の半分以下
少子化はこの20年間で美大受験のあり方を決定的に変えました。この先の記事でも、美大受験の現状と今後の方向性について、客観的な統計データに基づいて根拠を示しながら説明しています。