テクニックでは勝負はつかない3
受験対策の短期間化でテクニックが低レベル化した現在。合格・不合格の差は、やはり「個性・独創性」で決まります。ただし昔と意味合いが異なります。「個性・独創性」で「テクニックの低さをカバーする」ことが重要なのです。
20年前は前述の通り、「高いテクニック」を土台とした「個性・独創性」だったので、そこが大きな違いです。しかし、「個性・独創性」が重要だ、という意味では現在も重要なポイントはあまり変わらないのです。
集団授業の弱点1
当塾では個別指導を前提として集団指導を実施していませんが、その理由は、この「個性・独創性」の重要性に気づいているからです。
集団指導では「個性・独創性」に均質化が起こります。授業中に自分の作品を他の受験生に見られてしまうので、その良いところを簡単に真似されてしまい、似たような作品が沢山出来上がり、合格の可能性が低くなってしまいます。
集団授業の弱点2
また美大予備校によっては「クラス全員に同じスタイルの絵を描かせる」受験対策をする場合があります。そのやり方は結局は一番テクニックがある受験生の一人勝ちで、浪人生が圧倒的有利です(つまり現役生が不合格になりがちです)。
だから当塾では集団授業のやり方はとりません。1対1での個別指導が前提で、入試で大きく差をつける要素である「個性・独創性」が他の受験生に漏れないように守り、受験生自身の独自のスタイルを活かしながら合格可能性を高めます。
優秀な受験生を育て、特別入試で合格させる
特に「個性・独創性」が重視されるのは、推薦入試・帰国生入試・編入学試験・大学院入試のいわゆる「特別入試」。当塾で「個性・独創性」を重視する受験対策した受験生は優秀な作品制作を実現し、ほとんどの受験生が特別入試で合格します。
ちなみに「個性」「独創性」の元となる部分は、受験生の皆さんの中に眠っています。それを掘り起こして突出した「個性・独創性」に育て上げる合格の方法論が、当塾在籍生の高い合格実績のカギとなっています。
テクニックを身につけるやり方は非現実的
だから「なぜ、美大に行きたいのか」というモチベーションは非常に大切。そのきっかけとなる体験や考え方が美大合格というゴールに至る道の第一歩目となり、それが見つかれば驚くほど急速にレベルアップします。
20年前と同じように2浪・3浪して高いテクニックを身につけるのは非現実的です。「テクニックでは勝負はつかない」のです。さて、次の記事では現在の美大受験生にとって何よりも大切な「個性・独創性」について考えます。