合格・不合格の傾向
帰国生入試で美大を受験する受験生を今までに何人も受け持ってきましたが、合格する受験生と合格できない受験生の間には、大きな差があります。
それは、「時間の差」です。合格できる受験生は、「留学中に受験対策を開始した」か「帰国後、受験までに半年以上の受験対策期間が取れた」かのいずれかであることがほとんどです。つまり受験対策にかける時間を十分に取れた受験生が合格をしているのです。
反面、不合格になる受験生は受験対策期間が短い傾向にあります。半年未満の受験対策では合格の可能性は総じて低くなります。美術の世界はスポーツや音楽と同じで、長期間・継続的にやってきた人材が一番成長します。短期間の付け焼き刃では勝負になりません。
留学中に問い合わせをしてきた受験生でも、入試日までの期間が短い場合は「留学先の学校での勉強が大変だったので、課題ができませんでした」という理由で受験対策を怠りがちになる傾向にあります。いかにそのような状態を避けるかが、合格のために大切です。