例えば、「サッカー選手になりたい」と思っている二人の小学生を想定してみましょう。それぞれが以下のように発言したとしたら、どちらの小学生が将来本当にサッカー選手になれる可能性が高いと思いますか?
小学生A:「僕、サッカー選手になりたい!だから、明日近所のサッカーチームで練習を始めることにするんだ!」
小学生B:「僕、サッカー選手になりたい! ......とりあえず、夏休みにでもサッカーチームで練習を始めてみようかな......」
さて、どちらの小学生が、本当に自分の夢を叶えることができるでしょうか?答えは明確で、異論は生じないと思います。「小学生A」の方です。
成功する人というのは、総じて決断が早く、思いついたことにすぐ取り掛かる傾向にあります。これは、美術の世界でも、音楽でも、スポーツでも、ビジネスの世界でも全て共通する成功する人の特徴です。
その反面、失敗する人は決断が遅く、ちょっとしたことですぐに目標を変えてしまう傾向にあります。決断が遅く出遅れてしまうから出だしから不利になるし、目標を変えてしまうから、せっかく積み上げたものがリセットされてしまうのです。
過去に、テレビで「今でしょ!?」という言葉が流行りました(他塾のCMなので恐縮ですが...)。あの「今でしょ!?」という言葉は、成功する人の本質をついている言葉なのです。
人間には「1日24時間、365日」という有効活用できる「財産」が平等に与えられています。金銭など経済的な財産は不平等にも思える条件が最初から与えられてしまいますが、「時間」という財産に関してだけは万人が平等で変更もできません。
この「時間」という財産は、どんどん減っていってしまうという避けることのできない特徴を持っています。決断が遅いということは、有効活用できるはずのこの「時間」を自動的にどんどん減らしてしまうことになるのです。
成功する人は、自動的に減っていってしまう「時間」という財産を、自分が決断した内容に応じて有効活用することができます。活用のやり方は様々なですが、美大受験の場合は、当然、受験対策に時間を使うことになります。
「決断する」ことに関しては、現在の実力も能力も、全く関係ありません。ただ「決断する」だけで、皆さんは自分の望みを叶えられる可能性が出てくるのです。