「美術」のイメージは変化した



ルイ・アームストロング 『この素晴らしき世界』

赤ん坊の鳴き声が聞こえる
彼らが大人になってゆくのがわかる
あの子達は僕らよりも
もっとたくさんのことを学んでいく
だから僕は思うんだよ
世界は なんて素晴らしいんだろうって

Louis Armstrong "What A Wonderful World"

I hear babies cry,
I watch them grow
They'll learn much more
than I'll never know
And I think to myself
what a wonderful world
「コミケ」というものがあります。いわゆる同人誌の即売会なのですが、概ね夏と冬に3日間ずつ実施されるイベントですが、公式サイトによれば、ここ数年は夏と冬それぞれ各55万人、合計すると1年間で110万人もの人間を集めています。
この「110万人」という数ですが、Wikipedia の「入館者数の多い美術館の一覧」と照らし合わせて見てみると、とてもすごいものだということがわかります。世界レベルの美術館で1年間の来館者数が110万人を超えているのは、50程度しかないんです。
別の言い方をすれば、コミケは1年のうちたった6日間程度で、世界のトップ50に上がるような美術館が365日の合計で計算する来館者数と同じ数だけの人を集めているということになります。これは、驚異的なことです。
私は「コミケ」へは行ったことがありませんし、同人誌に象徴されるタイプのアニメ文化が好きというわけでもありません。でも、その凄さは分かるつもりです。ああ、これが、新しい時代のエネルギーなのだな、と思っています。
そして、そういう話を授業中にすると、美大受験生の大半は、やっぱり喜ぶんです。自分の好きなものが世界的な美術館を上回る勢いを持っていると聞いたときに、本当に嬉しそうです。そして、そういう状態になると、実力は伸びていくものなのです。
保護者の方々が「美術」という言葉を聞くと、油絵・日本画・彫刻などの美術館美術を思い浮かべる方が大半だと思います。しかし、現在の美大受験生のほとんどは、「美術」という言葉から「アニメ・漫画・ゲーム」等を連想する時代になっています。
私は、それが時代の変化だし、受け入れるべきことだと思います。例えば『ザ・ストリートスタイル』という本でファッションの歴史を見てみると、一般大衆がファッションの担い手となったのは、1960年代以降だということがわかります。
17-18世紀までは概ね貴族が、19-20世紀初頭はビジネス富裕層がファッションの担い手でした。その頃は、一般大衆のファッションは、下賤なものだと思われていたのではないでしょうか。
それが、1960年代、ちょうど日本でも「三種の神器(冷蔵庫・洗濯機・テレビ)」が庶民に普及した時代に、庶民の中のファッションが大きな存在感を持ち始めたのです。それは、時代の変化だし「進化」だと言っていいはずです。
そして、それと同じことが美術の世界で起こった。だから若者の「美術」感が、油絵・日本画・彫刻のような美術館美術から、アニメ・漫画・ゲームのような一昔前から「サブ・カルチャー」と呼ばれているような分野に移ってきたのです。
アニメ・漫画・ゲームはもはや「サブ」とは呼べない力を持ちつつあり、ひとつの「産業」にまで発展しています。お子様の世代は、まさにその真っ只中。だからまずそれを認め、お子様が好きなものに対する「承認」をしてあげることがお子様のモチベーションに大きな価値をもたらします。
この20年ほどで変わったのは、大学受験のあり方だけではありません。美術に対する考え方自体も大きく変わってきたのです。次世代を担うお子様が現在考えていることが、数年後〜数十年後の未来の土台となっていくのです。

美大受験の心構え6
  • 20年以上前の美術のイメージは、美術館美術。しかし、現代の美術のイメージはサブカルチャー。これを時代の進化と捉えて積極的に支えていくことで、美大受験生のモチベーションも大きく上がります。
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