やればわかってうまくいく
社会人の方々にとって、美大というのは未知の世界だと思います。エースアートアカデミーにアクセスしてくるほとんどの方が、一般大学を卒業し、そのまま美術とは異なった分野へ就職された方ばかりです。
最初のうちは、未知の世界だからよくわからなくて不安を抱えた方も多いです。しかし、何事もそうなのですが、中に入ってそれなりの時間をかけてやってしまえば、「未知の世界」ではなくなってくるのです。
その意味では、美術の世界に足を踏み入れることは高校入学や大学入学と同じようなものです。今まで接してきた人たちとは異なる人達がたくさんいますが、でも、全員が同じ人間です。ある程度その中でやっていけば、慣れる時が必ずきます。
一歩を踏み出さないから、未知の世界のままなのです。足を踏み入れてしまえば、そこからは「知っている世界」に変わっていくのです。
だから、何事もやってみることが重要です。行動に移さずにあれこれ考えてみても迷路に迷い込んでしまいます。ゼロはいつまで経ってもゼロのまま。しかし、ゼロから「1」に数が増えれば、足し算や掛け算で数字は増えていくのです。
人間は自分の経験の範囲内でしか思考・想像ができないので、頭で考えるだけだと泥沼にはまってしまいます。しかし、新しいことを始めれば今までにない経験をし、いろんなことがわかるようになり、発想のヒントもどんどん増えていきます。
そういう状態に持っていくことができれば、飛躍的に成長をし始めます。植物が外の世界から供給される光と水を糧としてぐんぐん伸びていくように、人間も、他の世界からの刺激を受けた時に、大きく成長するきっかけを得るのです。
一般大学卒の社会人の方々が美大受験を志すことには、大きな価値があります。そして、社会人の方が受験対策をして美大に入学できれば、今度は社会人の方々自身が他の美大生にとっての新たな刺激をもたらします。
社会人の美大受験は、ご本人にとっても、美術業界全体にとっても、大きな価値を生み出す可能性を持っているのです。
新たな世界に挑戦するのは勇気が必要な行為です。私はそういう勇気を持った人材を積極的に応援したいですし、そういう方々が美大受験を乗り切るためのノウハウは、出し惜しみすることなく提供させていただく心づもりがあります。