
建築学科 作品制作について
武蔵美術大学の建築学科の編入学試験は、出願書類、作品・論文・ポートフォリオの提出と試験当日の面接により合否が決定されます。編入学試験で合格するのは、受験者の半分程度。事前にちゃんと受験対策をしておくことがお勧めです。
編入学試験では、作品制作は自主制作作品が含まれるのが望ましいです(美大予備校の実技課題で制作したような作品は論外です)。建築学科の場合は他大学の授業課題で制作した建築課題の作品が中心とはなりますが、自分自身で制作したものがあると評価は段違いに高まります。
理由は、課題でこなしたものだけだと、「他人から与えられた課題しかやらない学生」に見えてしまうからです。編入というのは進路変更にも当たるものなので、強いモチベーションと新しい学科へ移るための強い意志を見せていくことが、合格を大きく左右します。
建築系学科で気をつけたいのが、学部入試(一般入試)の時に美大予備校で実技を全く対策しなかった学生(センターのみ、数学受験した学生)の作品クオリティが低い傾向があることです。編入を考える際に数年前の学部受験の経験がものをいう現状があるのです。
また、一般大学からの編入を望む場合も、個性や独創性を重視する美大では評価基準や方法論が大きく異なるので、ハードルはかなり高いです。「建築を学んでいるから」と楽観視することなく、クリエイティブ性重視の「美大」を意識した受験対策が望ましいです。
既に他美大の建築系学科に在籍している場合は、さほど負担にならない授業回数・授業料金で受験対策することも可能です。ぜひ受講をご検討ください。特に、面接での自己アピール力やコミュニケーション力に不安な方は、事前の受験対策をお勧めしております。