正確な入試傾向を把握するために7年間の累計データを1枚のグラフにしました(視覚伝達デザイン学科は推薦入試の実施がありません)。特に、志願者が多い「油絵」「空間演出デザイン」「映像」の3学科は、合格を狙うのはかなり難しいのがわかります。
推薦入試の近年の傾向
近年、武蔵野美術大学では推薦入試の募集人数と合格者の割合が年々増えています。私は20年近く美大受験に関わっていますが、近年の当塾では意欲的・個性的で才能ある受験生が推薦入試で合格し、受験対策開始が遅い受験生が一般入試で受験する傾向にあります。
美大は一般大学とは大きく異なります。一般大学の推薦入試は「早めに合格する入試」程度のものでしかありませんが、美大の推薦入試は、本当の実力・個性で勝負をする入試です。実力・個性のある受験生とそうでない受験生の差が大きく出てしまうのです。
さらに、2月に実施される入試(一般入試)とは異なり、出題内容も画一化されておらず、自由に制作した作品で勝負をすることも可能。服を作って合格したり、映像を撮って合格することができる可能性があります。これは、一般入試にはない大きな特徴です。
推薦入試なら、自分の制作した作品で合格することができます。自分の個性や人間性のアピールで合格できるのです。よって当塾では、まずは推薦入試での美大合格を目指すことを積極的に勧め、受験生一人一人の個性に合わせた指導で高い合格率を出しています。