
武蔵美 映像学科で出題される小論文は、ここ数年はずっと「実物観察」と呼ばれるスタイルで一貫して出題されています。
以下に、武蔵野美術大学が発行している入学試験問題集に掲載されている内容を参考に、エースアートアカデミーでどのような対策を実施しているのかをご説明いたします。
試験で問われている内容
A. 行為を通してテーマを導き出す力
入試では、試験監督から「モチーフ」が配布されます。デッサンなどでの「モチーフ」は、それ自体を描写することが求められます。しかし、映像系感覚テストでの「モチーフ」は、それを描写すればよい、というものではありません。
映像系の入試では、配布された「モチーフ」は「発想の手がかり」として使用することが求められます。つまり、配布された「モチーフ」から出発してどれくらい面白いことを考えられるのか、が求められている、ということになってくるのです。
配布される「モチーフ」でどのようなものが出てくるのかは、全くわかりません(問題作成者が、毎年苦労しながらモチーフを探していることは、出題傾向からみてとれます)。
このことから、受験生としては、どのようなものが出題されたとしても、戸惑わずに常に「面白い発想」をすることができるような、非常に柔軟性の高い応用力を身につけることが必要になってきます。
当塾では、受験生がどのような「モチーフ」が出題されても慌てたり戸惑ったりしないような、豊富な「モチーフ」の課題を受験生に提供し、そこから「面白い発想を導くためのヒントやノウハウ」を常に提供していきます。
これは、指導時間全てを講評に費やすエースアートアカデミーだからこそ、できるやり方です。担当する講師が、受験生自身のセンスと個性を見抜き、それに最適なやり方を、指導時間60〜90分間の全ての時間を使用して、教え込んでいきます。
B. 様々な事象に対する意識をはかる
発想の手がかりというのは、ただ単に与えられた「モチーフ」から導き出すのみではありません。
映像という分野は、日常生活に立脚し、 日常生活をどう捉えていくか、で勝負をかける世界です。このことから、入試では、与えられた「モチーフ」から発想したテーマ(本人の考え方の根幹)を踏み台として、どのように自分自身(受験生自身)の日常生活を捉えようとしているのか、を、文章で表現することが必要となってくるのです。
ですから受験生は、普段から日常生活の様々な「事象」に興味深く目を向ける必要があります。そして、日常生活の観察の中から気づいた「面白いこと」をあらかじめできるだけたくさん覚えておいて、入試の際に与えられた「モチーフ」をきっかけとして、文章を書く、という形でそれを利用していくことになります。
当塾では、受験生の方の趣味や個性、日常生活などをどのように観察していけば発想の手がかりを得ることができるのかというヒントを、指導時間の中で常に提供していきます。指導を受けていれば、自然と日常生活の様々なものに対する斬新な視点と鋭い観察力が身についていきます。