
武蔵美 芸術文化学科で出題される小論文は、ここ数年はずっと「文章と図版資料の両方を鑑賞し、文章を書く」というスタイルで一貫して出題されています。
以下に、武蔵野美術大学が発行している入学試験問題集に掲載されている内容を参考に、エースアートアカデミーでどのような対策を実施しているのかをご説明いたします。
試験で問われている内容
A. 提示された図版資料と文章の鑑賞・読解
提示される図版資料と文章は、ともに同一テーマのものになります。
美大の入試というのは、常に「与えられた条件の範囲内で、受験生が実力を発揮できるかどうか」をみるものです。ですから、芸術文化学科の入試の場合は、与えられた図版資料と文章とまずはしっかりと向き合い、それらを深く読み込んでいく必要が生じてきます。
これは、他の学科を受験する際には、試験科目の「デッサン」で判断することと同じような力を、文章でみようとしているのです。つまり、与えられた条件(デッサンの場合はモチーフ、小論文の場合は図版資料や文章)をしっかり「観察」し、「分析」する力をみようとしているのです。
当塾では、美術の分野が始めて、という初心者の方でも観察・分析をしやすい課題を基礎課題として出題し、受験生の方は、指導・講評を受ける度に、「観察力」と「分析力」を上げることができるような課題を豊富に取り揃えて、受験生の方をお待ちしております。
B. 芸術についての自分自身の考えの独自性を示す
美術の世界というのは、なによりも「独自性」を貴ぶ世界です。
前述の「観察力」と「分析力」を試験でしっかり判断しようとするのは、優れた「独自性」というものは、物事の「観察」と「分析」から生じてくるものだからです。
「独自性」というと、変わったもの、奇抜なもの、というイメージを抱く方もいらっしゃるかもしれませんが、それは少し違います。本当の「独自性」というのは、現実に存在しているもののを、工夫や改良によってさらに価値を高め、その上で新しい方向性を明示したた時にこそ、大きく評価されるのです。
だからこそ、入学試験では、いきなり「新しいことを考えろ」という試験のやり方をするのではなく、まずは既存のものを図版資料や文章として受験生に提示し、その上でその発展の可能性を、受験生自身の感性(センス)で追求させようとしているのです。
当塾では、受験生ひとりひとりの考え方を尊重しながら、与えられた条件の中で様々な方向性へと考えを発展させていくヒントを、指導・講評の中で受験生の方に提供していきます。受験生の方が少しでも受験を有利に進めることができるように、講師は常に様々な情報収集を行い、それを受験生の方に提供していきます。