人間は生きている限り、必ず社会との関わりを持って行かなければなりません。アートやデザインが人間性を追求する行為なのだとすれば、当然のことながら、アートやデザインを志す個人も、社会(環境・メディア)の中での自分の位置を考えざるを得ません。人間と環境の相互関係の中にアートとデザインを位置づけ、メディアを通じた社会的現象や文化現象としてとらえなおそうというが、芸術文化学科のコンセプトです。
入試問題では、社会(環境・メディア)とアートやデザインとの関わりを考察していくタイプの問題が中心となっています。アートに関する知識に加えて、アートが社会(環境・メディア)の中で担う役割を普段から考え、自らの持つ問題意識をテーマに結びつけて論じることが重要です。様々な課題を通じ、自分と社会(環境・メディア)、自分とアートのつながりに対する考察を深め、分析力と論理力に加えて社会全体に対する基本的な考え方や知識を養うことが対策の目的となります。
出題パターン1「文章読解」
美術や芸術の分野についての文章を読ませ、それについて小論文を書くことが求められることがあります。このタイプの課題は、文章に書かれている内容と、それに対する受験生の見解とがしっかりとマッチしていないと、高得点をとることは望めません。当サイトの小論文指導では、文章に書かれている内容と受験生自身の意見とをしっかりと融和させ、整合性を持たせてひとつの文章に仕上げていくやり方を対策し、合格へと結びつけていきます。
出題パターン2「作品鑑賞」
芸術作品の画像を提示して鑑賞させ、それについて小論文を書くことが求められることがあります。このタイプの課題は、芸術作品に対する受験生の鑑賞眼や思考力がダイレクトに試されています。当サイトの小論文指導では、ひとつの作品に対して幅広い視点を持って作品鑑賞ができるように、受験生自身の鑑賞眼を鍛えるためのヒントを数多く提示しながら受験生の実力を伸ばし、合格へと導いていきます。
なお、近年は「出題パターン1:文章読解」「出題パターン2:作品鑑賞」が組み合わされて出題されることが多くなってきています。