学科小論文に比べて、長めの文字数での出題
芸術学系の小論文では600字〜1200字程度の文字数で文章を書くことが求められています。ほとんどの美大受験生が受験する多摩美術大学の学科小論文で出題される小論文は400字であることを考えると、かなり多くの文字数の文章を書かなければなりません。
文章を読解する
芸術学系の小論文では、数ページに渡る文章を読解し、その上で与えられたテーマに関して文章を書くことが求められる場合があります。つまり、試験時間の中で「文章読解」「テーマ分析」「文章作成」と、短時間の中で数段階を踏んだ小論文制作をすることが求められ、難度が高めとなっています。どのような出題がなされても即時対応できるように、あらかじめ芸術に関する鋭い視点と知識の深さを養っておくことが必要不可欠です。
作品を鑑賞する
配布資料として過去の芸術家達の作品の図版を提示し、それを鑑賞して自分の意見を述べるタイプの小論文が出題されています。どのような芸術作品が出題されるか、という出題の傾向はほぼありませんので、どのような作品が資料として提示されてもすぐに鑑賞・分析できるだけの芸術鑑賞眼を普段から磨いておくことが必要不可欠です。
エースアートアカデミーの芸術学系小論文対策
入試問題では、社会(環境・メディア)とアートやデザインとの関わりを考察していくタイプの問題が中心となっています。アートに関する知識に加えて、アートが社会(環境・メディア)の中で担う役割を普段から考え、自らの持つ問題意識をテーマに結びつけて論じることが重要です。様々な課題を通じ、自分と社会(環境・メディア)、自分とアートのつながりに対する考察を深め、分析力と論理力に加えて社会全体に対する基本的な考え方や知識を養うことが対策の目的となります。
芸術学系小論文 参考作品(簡易講評つき)
出題は「高齢社会と芸術との関わりについてあなたの考えを述べなさい」です。高齢社会に関する新聞記事を読解して解答する問題(著作権の関係上、出題された新聞記事は未掲載です)で、原稿用紙3枚分。各画像をクリックすると、参考作品と簡易講評が閲覧できます。
文章読解タイプの課題の対策
美術や芸術の分野についての文章を読ませる課題では、文章に書かれている内容と、それに対する受験生の見解とがしっかりとマッチしていないと、高得点をとることは望めません。当校の小論文指導では、文章に書かれている内容と受験生自身の意見とをしっかりと融和させ、整合性を持たせてひとつの文章に仕上げていくやり方を対策し、合格へと結びつけていきます。
作品鑑賞タイプの課題の対策
芸術作品の画像を提示して鑑賞させ、それについて小論文を書くことが求められることがあります。このタイプの課題は、芸術作品に対する受験生の鑑賞眼や思考力がダイレクトに試されています。当サイトの小論文指導では、ひとつの作品に対して幅広い視点を持って作品鑑賞ができるように、受験生自身の鑑賞眼を鍛えるためのヒントを数多く提示しながら受験生の実力を伸ばし、合格へと導いていきます。
なお、近年は「出題パターン1:文章読解」「出題パターン2:作品鑑賞」が組み合わされて出題されることも多くなってきています。受験生が試験時間中にしなければならないことはますます増えてしまっているので、できるだけ入念に事前の対策をしておくことをお勧めいたします。