名前の通り、「油絵」を研究する学科です。ただし、実際には「現代アート学科」のような意味合いも強く、卒業制作などが必ずしも油絵に限られている訳ではありません。現代アートを研究するための入り口として油絵具を使用した表現を課題として課し、入学後は油絵の習得を基本としながら様々な表現のあり方を追求していくことになります。
昔は「美術」というと「油絵」のイメージでしたが、現代ではアニメーションなどがより身近になり、「油絵」の質感よりも「日本画」の質感を好むようになってきたというのが、近年の受験生の傾向のように思います。
ただし、例えば日本画学科の受験と比べると油絵学科で出題される試験の内容は非常に自由度が高く、油絵具という画材を使用していかに受験生自身の世界観を表現していくか、というところに重点が置かれています。自由闊達に自分自身の表現をしていくことが可能だという点では、やはり油絵学科には大きな存在感があると感じています。
なお、美大受験全体を通じて、こと私立大学に関しては、英語と国語である程度の点数をとれる受験生しか合格できていないという傾向があります。油絵を目指す学生は英語や国語の対策を怠る傾向にありますが、合格確率を高めたいのであれば、しっかりと普段から英語と国語の勉強をしておいたほうがよいでしょう。
学べる内容
油絵 / 現代アート etc