ビジュアルアイデンティティ(Visual Identity、VI)の例。画像は当塾の授業用資料の一部です。
ビジュアル・アイデンティティ(Visual Identity、VI)とは、コーポレート・アイデンティティの中の一部分で、ロゴーマークやシンボルマークのデザインをすることをいいます。
ロゴマークやシンボルマークは、ポスターや製品のパッケージなど様々な広報媒体で使用されるものであり、大抵は10年、20年という長期にわたって使用されていきます。企業の「顔」となるものでもあるので、非常にやりがいがあり、自分がデザインした作品の社会的な認知度も高くなります。
ロゴマークやシンボルマークの中には素人考えで「簡単にデザインできそうだ」などと考えてしまうものもありますが、企業の「顔」であり企業イメージを担っていくものですから、徹底的に検討を重ねて作り上げられています。
ビジュアル・アイデンティティで関わっていく企業や製品を理解し、構築していきたい企業イメージを表現するための斬新な発想などを徹底的に詰めていく一方で、過度に複雑すぎるものを排除し、端的で視覚的に分かりやすいような造形を志していくという難しさがあるといえるでしょう。
この分野が学べる美大・学科
この分野を目指す美大受験生が受験する大学・学科としては、多摩美術大学(グラフィックデザイン学科、統合デザイン学科)や武蔵野美術大学(視覚伝達デザイン学科、基礎デザイン学科)があります。特に、多摩美術大学のグラフィックデザイン学科と武蔵野美術大学の視覚伝達デザイン学科は一番人気となっており、かなりレベルの高い実技力を持っていなることが必要となる学科ばかりです。