調べる、ということ
毎年多くの受験生をみているのですが、課題を自宅でやる際に、試験と同じように資料を全く使わずに課題の制作をしなければならない、と、錯覚している受験生はとても多いといえます。
しかし、受験生が資料を使ってはいけないのは、試験本番の時だけです。
当塾の課題の制作をするのは、あくまでも事前準備。入試本番で良い作品を制作するための、事前の積み重ねなのです。
だから、受験生には、「課題制作をする際には、どれだけ調べてみてもいいんだよ」と、いつも言っています。
調べることは、とても大切なことです。絵を描く際にかならず目の前にモチーフを用意して写し取っていくように、参考にする資料がなければ、誰も(例えプロの人でさえも)制作を行うことはできません。
全く調べものをせずに制作をするというのは、場合がによってはただ単に、自分を窮地に追い込んでいくだけの結果になってしまうことにもなります。今はまだ、プロの作家やアーティストではないのです。すらすらとアイデアが出てくるわけが、ないのですから。
試験で有利になるために「今」調べよう!
調べものをすることは、発想のきっかけを与えることにもなります。逆に、調べものをしなければ、発想のきっかけすらあたえられません。制作する時に悩んでしまう、という受験生は、是非、やろうとしている課題に関わる「調べもの」をやってみてほしいのです。
今はまだ受験本番ではありません。今のうちに調べものをできるだけしておかないと、試験本番で利用できる情報が圧倒的に少なくなってしまいます。それは、とてももったいないことです。
この情報共有社会においては、「調べものをしない」というだけで、非常に不利に追い込まれます。我々が学生だった頃と異なり、情報へのアクセスに関しては恵まれているはずなのですから、ぜひインターネットなどの情報検索技術を有効活用し、自分の実力を高めていってほしいと思います。