地元の美大/東京の美大
東京近県以外にお住まいの美大受験生が、地元の芸大・美大と、東京の芸大・美大とどちらを受験しようか迷っていることもあると思います。基本的には、以下のように考えるとよいでしょう。
- 将来東京で生活をし、あるいは全国的に影響を与えるような大きな仕事を積極的にやっていきたいなら東京の芸大・美大(特に東京藝術大学、武蔵野美術大学、多摩美術大学)
- 将来は地元で生活をし、地元に密着して地場産業などその土地ならではの特徴を生かしながら地道に仕事をやって行きたいのであれば、地元の芸大・美大
東京で活躍すると知名度や収入を得やすいのですが、競争が激しいので大きく失敗するリスクも高まります(ハイリスク・ハイリターン)。地元で地道にやって行くのであれば、全国的な知名度や収入面では東京にかなわず、細々とやっていくことになりますが、そのかわり堅実にやっていけば、着実な人生を歩むことができます(ローリスク・ローリターン)。
どちらも、メリットとデメリットを抱えています。受験生本人が自分の将来をどのように考えているかで、「東京の大学」と「地元の大学」の価値は変わってきます。
受験の実技レベルは「東京の大学(芸大・武蔵美・多摩美)>地元の大学」なのは概ね間違いないといえますが、それは「東京の大学>地元の大学」を意味するわけではありません。受験生本人が自分の将来に対する意識をしっかり持ち、そのためにしっかりと努力をすることが大切だといえるでしょう。